私が相撲に興味を持つようになったのは、小学生4年生の頃。その年の九州場所から毎場所、千秋楽翌日の新聞に出る星取表をスクラップブックに集めるようになりました。
はじめて好きになった力士は麒麟児。突っ張りと言えば、寺尾以前は麒麟児の代名詞でした。
かつては幕内上位でも活躍した力士だったようですが、私が知った頃には少し力が落ちていて、
それでも、幕内下位では11勝4敗ぐらいで大勝。翌場所上位に上がると2勝13敗で大負けして下位に下がる、
というのを交互に繰り返していました。
何で下位であんなに勝つのに上に上がるとまったく勝てなくなるんだ、と思いながら応援していました。
引退後は北陣親方となり、NHKのスポーツニュースで解説をしていました。そのときの語り口もやさしくて好きでした。
その後、若貴ブームが到来しました。彼らが幕内に上がってきた頃、
彼ら兄弟の土俵際のしぶとさは、他の力士とは明らかに違い、本当に驚きました。
足腰の良さがとびぬけていたんだと思います。
年寄りの見るスポーツだった相撲が、若者にも人気が広がり、以前からのファンだった私もうれしく思いました。
でも、お兄ちゃんの若乃花が横綱になったあたりから興ざめ。
若乃花は大関なら名大関だったのに、横綱にさせられて残念な感じになってしまいました。
いつしかスクラップブックもやめてしまい、最近はスポーツニュースでちらっと見るぐらいになっていたのですが、
今年の秋場所は久しぶりに私の相撲ブームがちょっと復活。
貴乃花がいなくなったら本当に相撲は終わってしまう。貴乃花を応援しなければと、初日から毎日結果を気にしていました。
その勢いで9日目(9月16日)の相撲を国技館まで観に行ってきました。
当日急に思い立ったので、横綱の土俵入りにも間に合わず、中入の途中からの観戦でしたが、
目当ての貴乃花も勝ち、結構楽しめました。
終わってみれば今場所の成績はちょっと出来すぎのような気もしますが、とりあえず来場所以降もいてくれそうなので、
今度は桝席で観てみるのもよいかなと考えています。(2002/09/24)