5歳の娘、心室中隔欠損症(VSD)手術のための入院と東日本大震災

手術を決めたときは、入院のぎりぎりまで幼稚園に行くつもりだったけど、 少し咳が出ていたので、大事をとって2月の終わりから休み、今日を迎えた。 このぐらいなら手術は問題ないとのことで、ひと安心。

病室は差額を払って個室を選択。手術当日を除き、退院までツマが付添で一緒に入院することになる。

今日、ほとんどの検査を終え、12,13は静養し、14日朝一番で手術。前日の夜まで普通に食べられる。本人は病院慣れしていてまったく緊張した様子はない。採血でも泣かない。

病室でまったりとテレビを見ていたら、地震が起こった。外の大きな木がゆさゆさ揺れていた。今までにない揺れにびっくりしたけど、家族みんな一緒だったし、病院は一番安全だと思った。

夕方、イケメンの執刀医からツマと2人で手術の説明を受ける。

胸の骨を切って、心臓に到達。人工心肺をつけて、心臓に流れる血を止める。
右心房を切って、心室の孔をウシの心膜で塞ぐ。胸の骨は針金で止める。
輸血は必要ないと考えているが念のため準備はしておく。
7時に眠り薬をのみ、病室で待機。8時45分に手術室に入り、麻酔に約30分。
3時間程度で終わるでしょう、とのこと。その日はICU。
親は、手術中は手術室の前で待機。手術後、麻酔が効いてる状態で一度面会してから、その日は一旦帰り、翌朝9時に来る。状態がよければ病室に戻る。7-10日程度で退院。

リスクは、
・孔を縫い合わせるとき、そばを通っている神経を傷つけてしまった場合、不整脈になり、ペースメーカーを埋め込むことになる。(神経がどこを通っているのか正確にはわからないらしい)
・血液を人工心肺に流すとき、薬によって血が固まらないようにするが、もし固まりができてしまったとき、脳で詰まれば脳障害、腎臓で詰まれば腎臓障害、肝臓で詰まれば肝臓障害になる。
・手術後、薬が効きすぎて出血が止まらないことがある。
・傷口が感染し炎症を起こして発熱などすることがある。
等々で、それらのいずれかが起こる可能性が1%程度ある、とのこと。

感染症以外のリスクは、手術から一日問題なければ、回避できたと考えてよい。 (感染症は術後一週間程度みる)

話をきいている間も余震で揺れている。地震のときも手術をしていたそうな。

その後、病室で娘も一緒に、頼れそうな女性の麻酔担当から全身麻酔の説明。
娘は先生から「注射とにおいをかぐのと2種類あってどちらも使うのだが、どちらを先にしてもいい。どうする?」ときかれ、「注射がいい」と答えた。
「においは、チョコレート、バニラ、りんご、みかん等々あるがどれがいい?」には、いろいろでわからないようだったので、「りんごかみかんじゃない?」といったら、「りんご」と答えた。

何をするのかわかっているのかなぁ。こちらは話を聞くだけで気持ち悪くなってるのに。

帰り。電車は止まっているが、自分は車なので大丈夫、と思っていたら、道が大渋滞。帰れそうもないので、病院に引き返し、自分も特別に病室に泊めてもらうことにした。

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