日前國懸神宮(ひのくま・くにかがすじんぐう)の御祭神と由緒
御祭神は、日前神宮は日像鏡(ひがたのかがみ)を御神体に日前大神。國懸神宮は日矛鏡(ひぼこのかがみ)をご神体に國懸大神。
御神体の2つの鏡は、天照大神が天の岩戸に隠れた際に、
三種の神器の一つである「八咫鏡(やたのかがみ)」に先立って鋳造されたといわれるもの。
神代、神社のある紀ノ川河口周辺には「名草姫」という女王がいましたが、
日向国から東征してきた神武天皇軍に敗れて亡くなります。
諸説ありますが、高天原から神武天皇の曽祖父にあたるニニギが葦原中国に降臨する前に、
「ニギハヤヒ」というニニギの兄ともいわれる神さまが先に降臨していたといいます。
天道根命(あめのみちねのみこと)は、ニギハヤヒに随従してきた神さまで、その際に日像鏡と日矛鏡を授けられました。
その後、この地で名草姫と暮らしていましたが神武軍の攻撃によって降伏し、神武天皇に鏡を献上したといわれています。
アメノミチネは、神武天皇が初代天皇として即位の後、紀伊國造(きいのくにのみやつこ)に任命されました。
そのときの鏡を紀伊國名草郡毛見郷の地に奉祀したのが「日前國懸神宮」の起源で、
11代天皇の垂仁天皇16年(前14)に現在地に遷座し、現在に至ります。
そして、アメノミチネの末裔である紀氏(きいし)が、現在まで宮司をされています。
参拝日:2011年6月5日(日)
10:00着。予備知識なしで参拝に行ったのですが、とても趣がありいい神社であることは肌でわかりました。 正直、昨日今日で12社参拝したうちで一番印象に残る神社でした。 ちょうど結婚式も行われていましたし、赤ちゃん連れでお参りに来ている方も多数おられて、 地元でも愛されているのがわかりました。
境内入口。
(2020年5月追記)私が参拝したときはそんなことはなかったと思うのですが、現在、境内は撮影禁止のようです。境内の先には、左に日前神宮、右に國懸神宮とほぼ左右対称なかたちで2つの神社が並立しています。
日前神宮
國懸神宮