伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)の御祭神と由緒
御祭神は、五十猛命(いたけるのみこと)。
日本書紀では、天照大神の弟・スサノオは、高天原を追放された後、御子神のイタケルを引き連れて韓国の新羅に天降ったとされています。
しかしその地が気に入らずに船を造って出雲に渡りました。ここからヤマタノオロチの神話に続きます。
イタケルは高天原より多くの樹の種を持ってきましたが、それらを韓国には播かず、すべて日本に播いて日本中を青山にしました。
大変功績のあった神で、それが紀伊国(きのくに)に鎮座している神であると説明しています。
木は武器の材料になり、輸出品にもなる重要なものだったようです。
創建年代は不明ですが、以前は現在の「日前国懸神宮」の社地にあり、「日前国懸神宮」の遷座に伴い移されたとのこと。「日前国懸神宮」の遷座は垂仁天皇16年(前14)で、それ以前にはあったことになりますから、相当な古社です。
参拝日:2011年6月5日(日)
11:10着。木の神様をお祀りするだけあって、 木に囲まれたアットホームでやさしい感じの神社でした。
一の鳥居。
二の鳥居。
拝殿。
本殿。
チェンソーカービングで彫刻された干支の像。
氣生神社。五十猛命の荒御霊(あらみたま)をお祀りする摂社。 本殿には五十猛命の和御魂(にぎみたま)がお祀りされています。
蛭子神社。明治の合祀令によって近隣の神社が合祀されてできたものだそうです。
伊勢神宮遥拝所。
駐車場。大きな杉の木が根元から倒れていてびっくりしました。 地元の若いお母さんと巫女さんとの会話によれば、数日前の朝に突然倒れてその瞬間を目撃した参拝者もいたのだとか。 木の中をのぞいてみたらスカスカでした。