越中ドライブ一人旅(2011/08/12-13)

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今年の夏休みは越中国の一の宮巡りに出かけることにしました。 越中国には一之宮を自称する神社が4社、6箇所あります。国府の移動や勢力の変化によって、一の宮も変遷したとのこと。 おかげでまわるところがいっぱい。仲良くしてもらいたいものですが仕方ありません。

1日目:2011年8月12日(金)

午前3時に起床し、3:30に自宅を出発しました。

雄山神社・峰本社(おやまじんじゃ・みねほんしゃ) 【越中国一宮】

立山連峰の標高3003mの山、雄山(おやま)の頂上にある神社。 当初、長時間の運転の後での山登りはきついと思い、2日目に行くことを考えましたが、明日の天気予報があまりよくないのと、土曜日になって人が多そうな気がして、1日目にしました。

山登りなどしたことがなく、どんな格好でどんなものを持っていったらいいのかわかりません。 ネットで調べたり、聞いたりしながら、持っているものの範囲で準備をしました。

結果的には、服装は、帽子、手袋、スニーカー、長ズボン、長袖Tシャツ、パーカー。 荷物は、両手を空けるため、リュックが必須。中には、500mlのペットボトルのお茶2本程度、タオル、カメラ、雨具(カッパ) ぐらいで充分じゃないかと思いました。

自分は、ペットボトル4本、サングラス、フリース、パン、せんべい、懐中電灯など使わないものいっぱい持っていってしまい、荷物が重いだけでした。

登山客は、中学生の団体や、親・子・孫の家族連れが多かったです。

所要時間は上り120分・下り100分と書いてありましたが、自分は上り105分・下り100分でした。 まぁほぼコースタイムどおりでしょうか。 素人は最初にがんばりすぎてしまうので意識してゆっくり登ることとのアドバイスがあり、これを守って登りました。

ケーブルカー

立山駅から乗車。美女平で高原バスに乗り換えて室堂に行きます。

室堂(むろどう)

標高2450m。正面に見える山の右端のところが目指す雄山山頂です。

ここから登山開始。標高2700mの一の越まで、なだらかな石畳の道を歩きます。

石畳の道も楽ではありません。途中にはこんな雪渓も。

一ノ越

約50分で中間点の一ノ越山荘に到着。

ここから先は岩を登っていきます。下に見える建物は先程の一ノ越山荘。 岩の途中では、幼稚園ぐらいの女の子が動けなくなって泣いているし、修羅場でした。

山頂まではもう一息。

山頂社務所

山頂社務所に着きました。山頂の気温は12度。涼しい。

山頂社務所からみた本殿。神社に入るのに500円。20人ぐらいずつ本殿にむかい、神職の御祓いをうけ、御神酒をいただきます。御朱印も500円でした。

本殿のほうからみた山頂社務所。

本殿

雄山頂上。

本殿。

早々に下山を開始。美女平のバスの時間もぴったりで、お土産などをみる暇もなく、一気に立山駅まで戻りました。

  • 9:00立山駅到着。室堂までの往復切符を購入。
  • 9:10ケーブルカー乗車。
  • 9:30美女平発の高原バス乗車。
  • 10:20室堂着。立ち食いそばコーナーで立山そばを食べる。
  • 10:30登山開始。
  • 11:20一ノ越。
  • 12:15山頂。
  • 12:25参拝。
  • 12:40下山開始。
  • 13:40一ノ越。
  • 14:20室堂。
  • 14:30高原バスに乗る。
  • 15:30ケーブルカーに乗る。
  • 15:40立山駅着。

雄山神社・中宮祈願殿(ちゅうぐうきがんでん)【越中国一宮】

16:00着。境内は木々が多く、広いけどなんか雑然としている感じ。時間のせいか山登りの汗のせいか、虫が寄ってきて大変でした。
参拝を済ませた後、祈願殿の横に「御朱印を希望の方は宮司宅へ」との張り紙を見つけました。 そこにはさらに「7,8,9月は峰本社に出向していて不在がち」とのコメントが。 張り紙に書かれている番号に電話を掛けてもつながりません。 もたもたしていると、次の神社に間に合わないので、御朱印は後回しにして、次の神社に向かいました。

雄山神社・前立社壇(まえたてしゃだん)【越中国一宮】

16:40着。 雄山神社の三社のなかで一番平野部に近いところに位置している。三社の中心に関して、岩峅(いわくら)の前立社壇と芦峅(あしくら)の中宮の間で、争いがおこり、以後、峰本社を中心とする考えにまとまったそう。 すっきりとした神社。時間がなく急いで参拝しました。滞在時間は10分。

17:00、中宮祈願殿に戻り、今度は張り紙に書かれた地図を見ながら宮司宅に向かいました。 そこは神社みたいな家。宮司さんは在宅で、無事御朱印も頂けてひと安心。 これで本日の予定は終了。宿泊する富山市内のホテルに向かいました。

2日目:2011年8月13日(土)

朝から筋肉痛で左右のもも、ふくらはぎ、爪先、左右の脇、左手のひらが痛い。 今日はスケジュールに余裕がありそうなので、少しゆっくり8:30にホテルを出発。

気多神社(けたじんじゃ) <越中国一宮>

9:20着。 海の見える神社。8世紀に能登国の気多大社より御分霊されたのが由来。 境内に大伴家持を祀る神社あり。

境内の外に神社風の社務所(宮司宅)。人の気配がなく、入り口のところに「一人一枚でお願いします」とのメモと日付を8月吉日とした御朱印が置かれていた。後から来た参拝者が、300円を置いてそれを持って帰って行った。 だめもとで家の呼び鈴を押すと、中から返事があり、御朱印をお願いしたら、少し待ったけれど、直接御朱印帳に書いてもらえた。腰の低いおばさんだった。 10:10出発。

射水神社(いみずじんじゃ) <越中国一宮>

10:45着。 創建年代は不詳。4km北の二上山を御神体とし、もともとその麓にあったが、明治8年に現在の地、高岡古城公園(高岡城本丸跡)に遷座。ただ、この遷座は二上の氏子の反対にあい、古社地にも、二上射水神社が残った。 今回訪れた神社のなかでは、街中の神社という印象。何組かご祈祷をうけている家族がいた。

高岡城 <富山県高岡市>

加賀藩初代藩主前田利長(利家の長男)により1609年に築城されたが、1615年幕府の一国一城令により廃城となる。しかし、城跡はその後も残り、明治8年に高岡古城公園となった。 夏休みの課題なのかスケッチをしている子供とその家族がちらほら。 濠の周りは遊覧船が走り、城の歴史をまとめた博物館、小さな動物園もある。城跡というより公園。歩き回って、かなりつかれた。 11:50出発。

高岡大仏

12:10着。 一之宮とは関係ないが、行程に余裕があったので立ち寄る。高岡古城公園の南約200mの場所にある。もともと木製の大仏だったが、何度か火事で消失し、20世紀はじめに銅製で再建された。歌人の与謝野晶子は「鎌倉大仏より一段と美男」と評したそうだが、僕は鎌倉大仏の顔のほうが好き。参拝者はぽつぽついたが、大仏のほかまわりに何があるわけでもなく、暑いので早々に退散。 12:15出発。

高岡おとぎの森公園

12:30着。 高岡市は私が幼少の頃よりもっとも好きなマンガであるドラえもんの作者、藤子・F・不二雄の故郷。何かまつわるものがないものかと調べたら、ここに「ドラえもんの空き地」があるそうなので寄ってみた。何てことはない。地元の商工会議所が平成18年につくったらしい。お金がかかっている感じの広い公園だけど、日陰がなく暑くてたまらない。暑さのせいか夏休みのせいか、人もまばらだった。 12:45出発。

道の駅砺波

13:10着。 たまたま通りかかった道の駅が賑わっていたので寄ってみた。JAとなみ野の農産物直売所があり、100円で小玉たまねぎの詰め放題をやっていたのでチャレンジ。渡された袋をあふれて体で持てるだけ持っていっていいとのことで、JAのお兄さんに手伝ってもらいながら、48個をゲット。 13:20出発。

高瀬神社(たかせじんじゃ)<越中国一宮>

13:40着。 創建の年代は不詳。紀元前後とも。8世紀には射水神社とともに最高位の神社として扱われていたらしい。戦国時代は荒廃したが江戸時代に前田氏の保護を受け復興した。地元の人らしい参拝者が車でちょこちょこ来ていた。 14:10出発。

全行程を完了。21:00帰宅。

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