宇佐神宮は全国に4万社あまりある八幡さまの総本宮ですが、謎も多い神社として有名です。 宇佐神宮のことがわかると日本の古代史がわかるかもしれない、自分はまだ勉強不足ですが、 そんな気がする神社です。
宇佐神宮の御祭神と由緒
御祭神は、八幡大神(応神天皇)、比売大神(多岐津姫命、市杵嶋姫命、多紀理姫命)、神功皇后。
社伝によれば、宇佐の地で八幡神が祀られるようになったのは、571年(29代欽明天皇の時代)で、725年(45代聖武天皇の時代)に、現在地に社殿が建てられました。
その後、733年に比売大神、823年に神功皇后が祀られたとのこと。
その時々の有力者によってアップデートされていったようです。
しかし、本殿の中央に八幡大神でなく比売大神が祀られているのはちょっと不思議。
比売大神(ひめおおみかみ)は、スサノオから生まれ、天孫ニニギが高千穂峰に天降る際に、
アマテラスから「道の途中に降りて天孫を助けよ」と神勅を授けられた神さま。
その降臨地は宇佐神宮の南方にある御許山(おもとさん)といわれています。
宇佐は、畿内、出雲から朝鮮半島につながるルートにあり、神宮創建以前より拓けていました。
古代宇佐の信仰は、地主神の比売神信仰からはじまっているとすれば、
それが中央に祀られている理由かもしれません。
ちなみに、この比売神を卑弥呼の後継者、台与(とよ)であるという人もいて、
私もなんだかそんな気がしてきました。
また、宇佐八幡宮の参拝作法は、珍しい「二礼・四拍手・一礼」です。
神社の説明では起源は不明とのことですが、
これと同じ作法は出雲大社と越後の弥彦神社にみられます。
御祭神の一人、神功皇后は、但馬国を治めたアメノヒボコの子孫で、
出雲国ともつながりがある人なので、そちらのほうからきているのではないかと。
参拝日:2012年8月27日(月)
台風15号の影響で激しい雨が降るなか、九州屈指のドライブコース「県道11号、通称やまなみハイウェイ」を走って阿蘇から移動。神社前に着いたのは15時過ぎでした。
着いたときは少し雨が小降りになったのですが、次第にまた激しい雨になりました。
自由に動きまわるのも難いくらいの降りだったので、下宮、若宮神社、上宮と最低限の参拝になりました。
境内案内図。
一の鳥居。
神橋。
神橋から寄藻川(よりもがわ)。
二の鳥居。
黒男神社(くろおじんじゃ)。
表参道。
能舞台。
皇族下乗。
春宮神社(とうぐうじんじゃ)。
祓所。
下宮。
下宮・大神祖神社
三の鳥居
若宮神社
亀山神社
西大門
上宮・西回廊と西中門
上宮・楼門
四拍手で参拝。
八子神社
急ぎ足での参拝でしたが、境内が広いので御朱印をいただくときには16:00になっていました。 御朱印を受けた後にすぐ、社務所からたくさんの巫女さんが帰りはじめたので、 受付は16:00までだったのかも。間に合ってよかったです。