鹿児島県薩摩川内市に鎮座する薩摩国一宮・新田神社にお参りする

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大隅国一宮・鹿児島神宮から車で1時間20分、薩摩国一宮・新田神社に着きました。 鹿児島本線川内駅の北西2.5km、標高70mの神亀山(しんきさん)に鎮座する神社です。

新田神社の御祭神と由緒

御主神はアマテラスの孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)。 相殿神(あいどのしん)として、アマテラスと、ニニギの父・天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)が祀られています。

高千穂峰に降り立ったニニギは、吾田の笠沙御前(宮崎県延岡市?)でアタツヒエ(コノハナサクヤヒメ)と結婚した後、海路東シナ海を北上してこの地にこられ、千の台(せんのうてな)を築いて、この地方を治めたと伝えられています。 川内の地名はこの「千台」からきているのだそうです。
やがてニニギが亡くなると、神亀山の山頂に陵墓が築かれました。 これが現在の「可愛山陵(えのさんりょう)」で、そのニニギを祀ったのが新田神社のはじまりといわれています。 新田神社の名前が古文書に出てくるのは平安時代の末頃で当時は「新田宮」と称されました。 現在の社殿のもととなるものは慶長年間に島津家16代当主、島津義久によって造られたといわれています。

神話の神様(しかも天孫ニニギ)のお墓とそれを祀る神社とは驚きました。

参拝日:2014年3月15日(土)

着いた時刻は12:20。静かな境内では、着物姿の娘をお母さんがレフ板を持ち、 お父さんが撮影している家族連れがいたりして、ほっこりしました。 滞在時間は40分程。ゆったりとしたいい神社でした。

早風神社、中央神社

参道途中の境内社。早風神社の御祭神はイザナギ、イザナミから生まれたシナツヒコという風の神。 中央神社の御祭神はコノハナサクヤヒメの父、オオヤマツミ。山の神。
なお、この場所は、承安3年(1173)まで社殿があったところといわれ、手前に見えるのはその礎石だそうです。

新田神社

高良神社

御祭神はアメノウヅメ。ニニギとともに高千穂峰に降り立った芸能の神。

新田神社

御神木

新田神社

社殿

勅使殿。

新田神社

新田神社

新田神社

本殿。

新田神社

可愛山陵

本殿の後ろにあるニニギの陵墓。宮内庁が管理しています。

新田神社

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