昨年末、壱岐の天手長男神社を参拝し、全国一之宮巡拝会に加盟する「一の宮神社」を完拝しました。全国一之宮巡拝会の武蔵国一之宮は、大宮の氷川神社と氷川女體神社ですが、
吾妻鏡など古い歴史書では、こちらの小野神社が一の宮で、氷川神社は三の宮とされています。
どうも時代が下るにつれて、氷川神社が勢力を拡大していく一方、小野神社は次第に衰退していき、いつの間にか社格が逆転してしまったようです。しかし、小野神社の住所は現在も「東京都多摩市一の宮」。東京に存在する唯一の「一の宮」に違いなく、一之宮を巡拝する身として、
こちらも参拝することにしました。
社伝によると創建はかなり古く、安寧天皇18年(紀元前532)。
御祭神は、天下春命(あめのしたはるのみこと)、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)。天下春命は開墾の神で、瀬織津姫命は治水の神。
神社は多摩川から程近い、住宅街の中にありました。周囲の道は狭く、駐車場がよくわからなかったため、「聖蹟桜ヶ丘駅」傍のコインパーキングに停めて、そこから歩きました。
大鳥居
随神門
境内。境内は思ったより広々としていました。風が強かったせいか、木のさらさらとした音がよく聞こえました。
拝殿。
本殿。
稲荷神社。
南門。
社務所は無人。御朱印のため、あらかじめ神社のWebサイトから控えてきた電話番号に連絡しても応答がなく、神社の入り口前に出ていた宮司のお宅に電話。すると15分くらいで来ていただけました。初穂料は500円。自分の他の参拝者は、20代から30代くらいの男性と女性、二人だけでした。