パソコンのOSをWindows10を32bitから64bit版に移行する際、懸案になっていたスキャナー問題。
2002年に購入した愛用のフラッドベットスキャナー、エプソン「GT-7200U」のメーカー純正ドライバーは、
Vistaの32bit版までしかありません。
Windows7やWindows10の32bit版では、Vistaの32bit用のドライバーで動かせたのですが、
64bit版だとさすがに無理のようです。
とはいえ、買い替えるのももったいない。
いろいろ調べてみた結果、少し強引ですが、仮想環境のWindowsXPで動かすことができました。
VMware Workstation Player
まず用意するのは仮想環境。
「VMware Player」は、1台のコンピューターのなかで、別のOSを動かすことを可能にするソフトで、
非営利目的の場合のみ無償で使用することができます。インストールもその後の操作も簡単です。
VMwareを使ったXP環境の作り方は以下を参考にしてください。
Windows10マシンにVMware PlayerをインストールしてWindows XP環境を構築する
なお、この仮想環境、ホストのマシンを替えたとき、「VMware Player」だけをインストールしなおせば、 以前つくったXP環境は、そのまま引き継いで利用できるので、とても便利です。
今回はそのXP環境に、エプソンのサイトからダウンロードした、 WindowsXP用のスキャナードライバーを追加でインストールしました。
VueScan
仮想環境にドライバーをいれても、先に一度ホストOS側でスキャナーが認識されないと
仮想環境でスキャナーは利用できません。
結局、Windows10 64bitでGT-7200Uに対応するドライバーが要るのですが、
そこで「VueScan」の出番です。
海外製ですが、国内外のメーカーの3000種類を超えるスキャナーに対応する汎用のドライバー。
すごいですね。うちの年代物のスキャナーも、ドライバーサイトにしっかり対応機種として載っていました。
本当はこれだけで済めばベストなのですが、39.95ドルのシェアウェアでした。
値段も海外決済もちょっとハードルが高いです。。
試用も無期限でできますが、試用時はスキャンした画像全体に「透かし」が入るとのこと。
しかし、ホストOSにスキャナーを認識させるだけならば、それでも問題ないというわけです。
インストールの際、インストーラーが途中で動かなり、強制終了せざるを得ませんでしたが、
ドライバーはちゃんとインストールできたようです。
スキャンしてみる
ではスキャンしてみましょう。
スキャナーをWindows10 64bitパソコンに接続
スキャナーをWindows10 64bitのパソコンに接続すると、デバイスマネージャーにしっかり出てきました。
WindowsXPに接続
「VMware Player」を起動し、WindowsXPを立ち上げます。
「VMware Player」のウィンドウの右上にあるスキャナーマークを右クリックし、「接続」を選択すると、スキャナーの接続がWindows10からXPに切り替わります。 WindowsXPのデバイスマネージャーを見ると、スキャナーがありました。
スキャン
あとはWindowsXP環境のなかで、普段通りの手順でスキャンを行うだけです。 私は、いつもDibas32というフリーの画像加工ソフト(これも年代物)を使ってスキャンをしていますが、 これまでと同じようにスキャンできました。
まとめ
WindowsXPを起動する分だけ、今までより3クリックぐらい手間がかかりますが、
スキャナーの使用頻度は月2、3回なので、苦にはなりません。
我が家のパソコン周辺機器の中では、スピーカーに次ぐ古株ですが、これからも大事に使っていこうと思いました。
ちなみにホストOSのWindows10 64bitから直接スキャンすると以下のような透かしが入ります。
(自分の落書きをスキャンしました)