AmazonのFire TV Stickの使い方、NASの動画をTVで視聴する

「パソコンに保存しているホームビデオやテレビ録画などの動画を自宅のテレビで気軽に観たい!」 これは私が長年実現したいと思っていることです。 だいぶ前から一応観られるようにはなったのですが、今までは再生がスムーズでないなどの問題がありました。 今回、Amazonの「Fire TV Stick」という製品を使って、ようやく日常使いできる目処がたちました。

「DLNAサーバー」と「DLNAクライアント」の準備

パソコンやNASに保存している写真、動画、音楽データをテレビで見るための方法のひとつとして、 データを送る側の機器に「DLNAサーバー」、受け取る側の機器に「DLNAクライアント」 を用意するやりかたがあります。 我が家のテレビ、SONYのBRAVIAには元々「DLNAクライアント」の機能がついていたので、 パソコン側に「DLNAサーバー」だけを準備すればよく、これまでこの方法でやってきました。
今回もDLNAサーバーとクライアントを利用するのは同じですが、 DLNAサーバーの機器をパソコンからNASに変更、 DLNAクライアントの機器をテレビからFire TV Stickに変更し、 それぞれにPLEXというソフトを使うことにしました。

NAS(Synologyのds216j)に「Plex Media Server」をインストール

我が家のNAS「Synology ds216j」には、パッケージセンターという名の専用ストアがあり、 ここから自分の用途に合ったアプリをインストールして、使うことができます。 パッケージセンターにはSynologyの純正の「メディアサーバー」と サードパーティーの「Plex Media Server」の2つのDLNAサーバーがありましたが、 汎用性を重視して後者をインストールすることにしました。

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Plex Media Serverの細かい設定は、他のサイトに譲りますが、 基本的には、NAS上の「動画」「写真」「音楽」のそれぞれのデータが入ったフォルダを Plex Media Serverの対応するライブラリに登録していけばよいです。 最初、データのすべてがライブラリに登録されるまでには一日近くかかりましたが、 以後は追加したものだけが随時登録されていくだけなので時間は気になりません。
DLNAサーバーのコンピューターは常時起動していたほうが便利といわれます。 NASは元より常時起動で使っており、それに支障はありませんでした。

以下のリンク記事などを参考にメディアサーバーの設定をしました。
Plexを使ってFire TV StickでPC内の動画や音楽を再生する方法

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FireTV stickに「Plex」をインストール

「Fire TV Stick」は、Amazonが作っている小型の端末です。価格は4980円。 HDMI端子でテレビに接続。テレビ画面をディスプレイにして、付属のリモコンで操作します。 基本的には、Amazonのプライムビデオを見るための道具ですが、 OSはAndroidベースのFireOSというもので、Androidの端末のように、Amazon専用のアプリストアから、 好きなアプリをインストールして使うこともできます。

Fire TV Stickは、Amazonのプライム会員ならなおさらですが、 何はともあれ買っておいてよい、おすすめの製品です。 今回の私はビデオのためでなく、自宅で自分で撮った動画を観るための機器として購入しました。

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Amazonのアプリストアから、DLNAクライアントの「Plex」をインストールしました。 ちなみにこのアプリ、FireTV用は無料ですが、Android用は有料です。。

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Fire TV Stickで動画を観る

「Fire TV Stick」は常時テレビに繋げておき、使うときテレビ入力をHDMIに切り替えます。 その後の操作は専用リモコンで行い、アプリ「Plex」を起動すると、 NASの「Plex MediaServer」のライブラリが表示されるので、 そこから観たいものを選んで、視聴を開始します。 映像がカクカクすることもなく、ストレスなしで動画を観ることが出来ました。

なお、FireTV Stickには電源ボタンがありません。ACアダプターのみ。 20分間使っていないと自動的にスリープになるようです。 スリープを待たずにACアダプターを抜いても問題ないそうです。

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まとめ

今までテレビに動画を映し出せても、ファイル形式によって観られないものがあったり、 無線では映像がカクカクして観られたものでなかったりしていて、 PCのDLNAサーバーのソフトを色々変えながら試行錯誤していました。
DLNAクライアントは、これまで元々テレビについていたもの以外を使う発想がありませんでしたが、 今回、テレビにDLNAクライアントを持つ機器を接続すれば、 テレビ自体のDLNAクライアントは使わないでも視聴できることに気付きました。

DLNAサーバーとクライアントを「PLEX」変えたことで観られるファイル形式が増えました。 今にしてみるとこれまで映像がカクカクしていた最大の原因は、 テレビにつけていた無線LANの子機が古かったことのような気もしますが、 使い勝手も向上したので大満足です。

なお、DS216jにVPNサーバーをインストールすれば、 自宅外から自宅にある動画を視聴することもできるようです。 帰省などでおじいちゃんとおばあちゃんの家に行ったとき、 自宅のPCに保存してある子供の運動会のビデオをその場で見せることができれば、 写真や動画の楽しみ方も広がっていきそうです。

SynologyのNAS「DS216j」で我が家のデータバックアップ環境を見直す

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