昨日今回の旅行の目的であった松阪城への登城を無事に済ませ、 今日は宿泊した四日市のルートインから、多度大社と熱田神宮を参拝しながら、東京の自宅に戻る予定。 多度大社は初参拝。帰り道の途中にある聞き覚えのある神社という理由で立ち寄ったのですが、とても素敵な神社でした。
多度大社の由緒と御祭神
社伝によれば、古代より社殿背後の「多度山(たどやま、たどさん)」が神体山と仰がれており、
5世紀後半、21代雄略天皇の御代に社殿が造営されました。
天平宝字7年(763)、満願禅師によって神宮寺が創建され、その後、延喜式神名帳で「名神大社」に列します。
元亀2年(1571)、織田信長の長島一向一揆平定の際に兵火に罹り、美濃国赤坂山に一時御遷座。
社殿を始め神宮寺など全ての建物と歴朝より賜った神位記・御神宝・諸記録の全てが灰燼となりますが、
慶長10年(1605)、桑名藩主本多忠勝によって再建されました。
主祭神は、天照大神の子で当地の豪族・桑名首(くわなのおびと)の祖神である天津彦根命(あまつひこねのみこと)。
境内には天津彦根命の子、天目一箇命(あめのまひとつのみこと)を祀る別宮・一目連神社もあり、本宮とともに「多度両宮」と称されています。
ちなみに、アメノオシホミミという天照大神の子が皇室の祖神。
江戸時代、お伊勢参りのブームの頃には「お伊勢参らばお多度もかけよ、お多度かけねば片まいり」と言われ、参拝客でにぎわったそう。
現在でも三重県では伊勢神宮・二見興玉神社・椿大神社に次いで4番目に参拝者数の多い神社だそうです。
参拝日:2017年7月16日(日)
駐車場から境内に向かう道。後ろに見える山が神体山の多度山。標高403m。
境内に入ったところ。
神社ウェブサイトの境内図。順に見ていきます。
多度大社境内図
末社・鉾立社
鳥居
上げ坂
毎年5月の例祭で行われる「上げ馬神事」では6頭の馬がこの急坂を登り、 登りきれた馬の数でその年の米作りの吉凶を占うのだそうです。
神馬舎
古来よりこの地方の人々が祈りを捧げた多度山には、 神に祈りを伝える使者である「白馬」が棲んでいると言われていたそうです。 とても愛嬌のある馬でした。
新宮社
江戸時代になり桑名藩主・本多忠勝によって再建される際、 両宮の御神体はまずこの新宮社に還御されたと伝えられています。
末社・雨宮八幡宮
手水舎の横。
白馬舎
末社・皇子社
招魂社
美御前社
於葺門(おぶきもん)
ここをくぐると本殿の神域になります。本殿は本宮と別宮の二社構成。
神明社
天照大御神が祀られています。
本宮
御祭神の天津彦根命は天候を司る神。
別宮
御祭神の天目一箇神は金工鍛冶の神。片目が見えなくなり、一つ目なのだそうです。
御手洗所(みたらしじょ)
水がとても気持ち良かったです。