私の勤務先の会社では永年勤続表彰制度があり、毎年勤続5、10、15、20年の社員が表彰され、10、15、20年には5日間の特別休暇と旅行券がもらえます。
先達て、15年の表彰を受けたので、これを利用して道東に出かけてきました。
一番の目的は、100名城に指定されている「根室半島チャシ跡群」に行くこと。
このほかに、行きたかった場所を組み合わせて、2泊3日で計画を立てました。
いつものように、調べていくと行きたい場所が増えて、慌ただしい行程になってしまいましたが、
北海道の自然を満喫できて、なかなかいい旅でした。
羽田空港~釧路空港
7:45の便で釧路へ。
窓側の特権。離陸直後は江東区やスカイツリーがよく見えました。
北海道に入りました。景色が東京とは違います。
9:15。釧路空港に着陸です。
厳島神社<北海道釧路市>
10:40。レンタカーで最初に向かったのは、釧路市内の厳島神社。 江戸期(1805年)に、安芸の厳島神社の御分霊を勧請奉祀したのが起源と伝えられています。 北海道には、全国一の宮会に加盟している札幌の北海道神宮のほかにも、 各地に一之宮と称する神社が6社ありますが、ここもその一つで、釧路国一之宮と名乗っています。 旅の安全を祈願。素敵な御朱印をいただきました。
米町公園
隣りの米町公園の展望台からは、北西方向に釧路港がよく見えました。 奥には左に雌阿寒岳、右に雄阿寒岳も見えました。11:10出発。
霧多布湿原・琵琶瀬展望台
根室方面に向かって1時間20分ほど車を走らせ、 太平洋シーサイドライン沿いにある「琵琶背展望台」で小休止。 滞在時間15分。今日は予定がキツキツなので先を急ぎます。
風蓮湖・道の駅スワン44ねむろ
さらに1時間弱走行し、「道の駅スワン44ねむろ」で小休止。13:45到着で、滞在時間は15分。 対岸は、「春国岱(しゅんくにたい)」と名付けられた砂州。アイヌ語の「シュンク・ニタイ(アカエゾマツの意)」からつけられていて、その名の通り、アカエゾマツが自生しています。
海水の浸食により一部が立ち枯れています。「トドワラ」というそうです。
根室市観光インフォメーションセンター
14:20。ようやく根室市街に着きました。
根室駅の向かいにある「観光インフォメーションセンター」で100名城のスタンプを押し、
チャシへの行き方が書かれた説明書をもらいました。
100城目に来ると「達成記念ステッカー」ももらえるらしいのですが、私は88城目なので残念。。
チャシとは、アイヌ民族によって18世紀ごろまでの間に築かれた砦のこと。
道東地方に多くみられ、根室市内に現存する32か所のうち24か所が、
昭和58年に「根室半島チャシ跡群」として国指定史跡になり、
平成19年には、日本城郭協会が定める日本100名城の1番目の城になったそうです。
24か所のうち「ヲンネモトチャシ跡」と「ノツカマフチャシ跡」が見学用に整備されているということで、
今回はこの2つを訪れることにしました。
根室駅外観
100名城スタンプ
金刀比羅神社<北海道根室市>
14:40。チャシの前に根室を代表する神社に参拝。滞在時間15分。 1806年に、讃岐「金刀比羅宮」の御祭神・大物主神を主神に創建された由緒ある神社です。 例祭では黄金の神輿を担ぐのだそうです。
普段おみくじはやりませんが、おもしろいのがあったので引いてしまいました。
境内の展望台からは、根室港が見えました。海上保安庁の船が泊まっています。
根室半島チャシ跡群・ノツカマフチャシ跡
金刀比羅神社から15分程。15:10。ようやく本日メインの目的地に着きました。 根室市街から納沙布岬に向かう北海道道35号線の途中、風力発電の風車が2基見えます。 その風車の少し先に入口を示す看板があり、脇にちょっとした駐車スペースがありますので、 ここに車を停めて、海の見える方に歩いていきます。
左に2号、右に1号。
2号の標識。堀で囲まれ小さな台地状になっている部分が「チャシ」ですが、 2号は堀が浅いとのことで、どこが囲いの部分かわかりませんでした。
1号の標識。
こちらは、ちょっと台地になっているのがわかりました。
納沙布岬
ノツカマフチャシと納沙布岬のちょうど中間点くらいのところで「シカの親子」に遭遇しました。 車を路肩に停めて、車中から国後島の泊山(とまりやま)をバックに激写しました!
オーロラタワー
15:45。納沙布岬はすぐそこ。天気が良いので、展望タワーに登りました。入場料500円。
納沙布岬の灯台の先にある歯舞群島が肉眼ではっきりと確認できました。
備え付けの双眼鏡を覗くと、いかにもロシア風なエメラルドグリーン色の建物なども見えました。
すごい!!長時間かけて、ここまで来た甲斐がありました。
旧ソ連は、日本がポツダム宣言受諾した後に日本の領土に侵攻してきました。
早々に返還してもらいたいところですが、
「返還後、ここに米軍基地ができる可能性があることが最大の障害となっている。
日本はアメリカに「ここには米軍基地を作らないでくれ」と言うことはできないから、
解決は難しい」という記事をネットで読みました。
そうだとしたら、絶望的な感じもします。
納沙布岬の灯台から右方向をみた下の写真。左手前にあるのが茂尻島(もえしりとう)、その奥が秋勇留島(あきゆりとう)。細長く見えます。
左方向に目を向けると、中央の爪楊枝の先みたいのが貝殻島(かいがらとう)。 これは灯台で土台の岩はほとんど削られて見えません。灯台は昭和12年に日本が建てたものらしいです。 右奥が勇留島(あきゆりとう)で、左奥の薄く見えるのは志発島(しぼつとう)でしょうか。
さらにその左側にいくと、大きく見えているのが水晶島(すいしょうとう)。 その奥、下の写真ではよく判りませんが、 空と海との境界あたりにうっすら先程の志発島(しぼつとう)がありました。
オーロラタワーの外観。
納沙布岬灯台
オーロラタワーの向かいにある「北方館」にも立ち寄った後、岬の先まで行ってみました。
灯台に入ることはできませんが、裏にまわって岬の先端を見ることはできます。
岩場にはカモメ?、ウミネコ?などがたくさんいました。
納沙布岬を出発したのは、17:20。
根室半島チャシ跡群・ヲンネモトチャシ跡
まだ今日のスケジュールは終わりません。来た道を戻りながら、10分ぐらい走行したところで案内板の指示に従って脇道に入るとすぐのところに、駐車スペースがあります。
看板に従って歩いていきます。
チャシの標識。
台地になっているのがわかります。
チャシを出発したのは17:45。さらに根室市街まで来た道を戻りますが、 ノツカマフチャシ跡を少し過ぎたところで、夕日がきれいに見えました。(18:00)
東根室駅
18:25、日本最東端の駅、花咲線の「東根室駅」に着きました。無人駅です。 時刻表では18:40頃に列車が来るようでしたが、もう遅いのでホームだけ撮って戻りました。
18:50、本日の宿、風連湖畔の「レイクサンセット」に到着。盛りだくさんの一日が終わりました。
本日のコースまとめ
本日の走行距離は、243km、歩数は10658歩でした。