今週末は東京都八王子市の滝山城に行ってきました。
近くにはポニーに乗れる牧場もあったりして、都心とはまったく異なる風景です。
滝山城址は、現在都立滝山公園になっており、春は桜の名所でもあるそうです。
公園の入口には無料の駐車場(8-18時まで)もあります。
駐車場より。後ろの林が滝山城
加住市民センターでスタンプをGET
はじめに、公園近くの「加住(かすみ)市民センター」に立ち寄り、 続100名城スタンプを押し、ガイドマップも入手しました。 100名城のときは神社の御朱印ではないですが、 現地を訪れた後にスタンプを押すことが多かったのですが、 続100名城は山が多いこともあり、スタンプ設置場所でスタンプを押して情報収集してから、 現地を訪れることが多くなりました。
滝山城の歴史
1546年の河越城の戦いで、北条氏康が扇谷上杉家を滅ぼし、山内上杉家が没落すると、
浄福寺城(由井城)を本拠としていた、武蔵国守護代で山内上杉家家臣の大石定久は、後北条氏に臣従し、
北条氏康の三男・氏照を婿養子に迎えました。氏照は後に姓を北条に復し、大石氏を配下に組み入れます。
滝山城は、北条氏照によって、1563-1567年頃の間に築城されたと考えられています。
1569年に甲斐・武田軍の攻撃にあったことをきっかけに、
より強固な八王子城の建設がはじまり、1587年頃までにそちらに移ったと考えられています。
滝山城の遺構
滝山城は多摩川と秋川が合流する加住丘陵に築かれました。
複雑な地形を利用しながら、本丸、中の丸、二の丸、千畳敷などの曲輪を配置し、
各曲輪には馬出、枡形、横堀を設けて防御を固めています。
特に城の中心に位置する「二の丸」の集中防御は、この城の大きな特徴です。
各曲輪の規模が大きくて、城址を2周してようやく全体の位置関係がつかめました。
見学時間は、山の神曲輪や信濃屋敷をとばして、2時間20分でした。
印象に残ったのは「東馬出」から「行き止まりの曲輪」、「大馬出」、「南馬出」と続く、「二の丸南側」のいわゆる「集中防御」の部分。ベタですが、素人の私にもなんとなく守りに力を入れていた感じがわかりました。
全体的に藪蚊が多く、幸い刺されはしませんでしたが、写真を撮るときにレンズの前を何度も飛ばれて邪魔でした。
これからの季節、城跡めぐりには虫よけが必須と再認識しました。
大手口
入口ではアジサイが迎えてくれました。
天野坂と名付けられた堀底道は竹林が印象的でした。
大手口を進んで右手にみえる三の丸の土塁が高くで目を引きました。(写真の左側部分)
小宮曲輪
家臣の屋敷があったとされる場所。いまは林の中です。
三の丸
曲輪から下を見たところ。高さがよくわかります。
千畳敷
曲輪のひとつ。
二の丸周辺
おすすめスポット。二の丸を囲う遊歩道を時計回りに歩きました。
二の丸
東馬出
ふくろの曲輪
大馬出
二の丸に入る土橋から二の丸の入口を見たところ
南馬出
土橋の反対側です。
二の丸南側の堀
二の丸と中の丸の間の堀
中の丸
中の丸北側から多摩川方面の眺望。付近には河越道の渡河地点「平の渡し」があり、 これを抑える目的でこの城が構築されたと考えられるそうです。
本丸への引橋(想像復元)
下の堀底の道から引橋を見たところ。
本丸
引橋を渡り、虎口を入ると本丸です。周囲が土塁に囲まれているのがわかりました。 北側は一段高くなっていて、そこには現在、霞神社と金毘羅神社が建てられています。
枡形虎口
本丸南側
霞神社
金毘羅神社
本丸北側からは多摩川が見えました。
本丸南側枡形虎口
枡形虎口の形がよくわかります。
本丸南側にある井戸跡。井戸の水は見えませんでした。