2018年8月9日(木)~12日(日)、東京辰巳国際水泳場で開催されているパンパシフィック水泳選手権大会。 3日目の競技を観戦してきました。現地で水泳を観戦するのは初めて。
パンパシ水泳とは
1985年にオーストラリア、カナダ、日本、アメリカの4ヶ国によってはじめられた、環太平洋地域の国々が参加する競泳の国際大会です。 当初は隔年でしたが、現在はオリンピックの中間年(4年に一度)に開催されるようになり、今年は13回大会。 水泳界では「オリンピック・世界水泳と並ぶ世界三大大会」の一つに数えられているそうです。
観戦のきっかけは1日目のテレビ観戦
初日のレースをテレビで観たところ、日本チームはメダル9個の大活躍。 選手の皆さんがインタビューで「日本チームへの応援がすごくて力になってます」と口々に言っているのを聞き、 「これは自分も行かなければ」と居ても立ってもいられない気持ちになり、テレビが終わってすぐにネットでチケットを探しました。
チケットは予選と決勝/B決勝で別
チケットは午前中の予選と夕方からの決勝/B決勝で別でした。午前と夕方の間に入れ替えをするようです。 予選のチケットはまだ残っていましたが、決勝は「ぴあ」「イープラス」ではすべて売り切れ。 そりゃそうか・・。諦め半分で「ローチケ」を見てみると、まだ3日目のB席が残っていたので迷わず速攻で購入しました。税込み2500円。
3日目の種目
男女「400m自由形」「100mバタフライ」「200m個人メドレー」の決勝/B決勝と男女「4x100のフリーリレー」決勝。 注目は何と言っても女子100バタフライの池江璃花子選手。他にも、女子200個人メドレーの大橋選手や 男子200個人メドレーの萩野選手、瀬戸選手など楽しみなレースがたくさんです。
辰巳国際水泳場
会場の辰巳国際水泳場はスイマーの聖地と言われているようです。
大会などが行われていないときは一般開放もされており、
江東区在住の私も20年以上前、完成してすぐの頃に何度か泳いだことがあります。
子どもの頃にちょっと水泳教室に通っていたぐらいの私としては、
国際規格の50mプールは足がつかないし、泳ぐのがきつかった印象。
聖地ではありますが、収容人数の関係で2020年の五輪では競泳などでは使用されず、
近隣に新施設「オリンピック・アクアティクスセンター」の建設が決まっています。
五輪後は、スケート施設などに改修される案もあるそうです。
駐車場はありませんが、隣接する「辰巳の森海浜公園」の有料駐車場が利用できます。
大会開催時、水泳場に近い第一駐車場は満車になるので、少し離れた第二駐車場を使うのがおすすめ。
観戦レポート
それでは、当日の様子をお伝えしていきましょう。
17:00開場の30分前に現地に着いたところ、既に水泳場の敷地の外まで行列ができていました。
A席とB席は自由席なので、いい場所に座るにはこれに並ばないといけません。
会場入りする選手を待っている人もいましたが、これはあきらめて行列に並びました。
17:00少し前にようやく行列が動き出しました。
B席からの眺め
会場内はプールなので当然ですが蒸していました。
競技が始まる前は、プールで選手が練習しています。
自席の向こう側で松岡修造さんと寺原綾さんがテレビの撮影をしているのが見えました。
修造は遠くからでも熱さが伝わってきました。そして立ち姿がカッコイイです。
競技が始まると次々とレースが行われるので、終了まで息つく暇がありません。
トイレにも立ちたくないので、水分補給もセーブ気味。
B決勝(予選9-16位のレース)では、選手はまとめて入場してきますが、
決勝は一人ずつ名前を紹介されながら入場してきました。
女子400自由形
女子400自由形決勝はアメリカのレデッキー選手が優勝。ロンドンとリオの五輪で合計5つの金メダルをとったスーパースターです。 日本の小堀選手は6位でしたが高校新。元々自分で持っていた記録を一度池江選手に抜かれましたが、取り返した格好です。
女子100バタフライ
会場はやはり、池江選手の女子100バタフライ決勝から大きく盛り上がりました。 これが日本新で世界大会初の優勝だそうです。私も必死で手をたたいて応援しましたよ。 帰ってからみたテレビで、池江選手は「表彰式は涙をこらえていた」と言っていました。 こういう試合に立ち会えてうれしいです。
女子200個人メドレー
女子200個人メドレーB決勝は清水選手が1位。B決勝でも日本人が1位になるとうれしいですね。
決勝、B決勝には、それぞれ、一国2名までしか出られないので、
予選8位以内でもB決勝にまわる人もいるし、16位以内でもB決勝に出られない人もいるのだそうです。
女子200個人メドレー決勝は、大橋選手が優勝。寺内選手が3位。
大橋選手は途中から安心して見ていられました。凄いですね。
寺内選手は前半は1位で途中順位を落としましたが、よく3位に入りました。
男子200個人メドレー
男子200個人メドレー決勝は、萩野選手が3位、瀬戸選手が4位。
瀬戸選手は追い上げたものの表彰台には届かず。
アメリカのカリシュ選手、強かったです。
五輪までまだ2年あるので、日本の両選手には巻き返してほしいです。
これまで外国選手へのインタビューはありませんでしたが、
ここではじめてカリシュ選手に修造さんがインタビュー。
カリシュ選手は日本好きをアピールしていました。
女子4x100フリーリレー
女子4x100フリーリレー決勝で再び池江選手が登場しました。 池江選手は2位で戻ってきましたが、4番手が疲れて4位。世界の壁は高い。
男子4x100フリーリレー
本日最後のレース、男子4x100フリーリレー決勝は、なんと第三泳者まで日本が1位。
「まさか」なんて思っていたら、結果は4位でした。3位のオーストラリアとは0.01秒差。
日本新でしたがこれは残念。メダルだったら大いに盛り上がっていたはずです。
レース後は、まだ男子200個人メドレー以降の表彰式がありましたが、周りの観客は席を立ち始めました。
萩野選手が、本意ではないかもしれませんが、3位で表彰台にあがっているときだったのに。。
うーん、最後のリレーが3位だったら、みんな残っていたのではないでしょうか。
会場の外で
表彰式をすべて見届けて、会場の外に出たのは21:15。 会場の外で、池江選手の等身大パネルの前で写真を撮り、配布していた今日の結果の速報をもらって、帰途に着きました。
帰宅後、男子4x100フリーリレーで優勝のアメリカが、ロングオーダー(申請どおりの泳者順で泳がないこと)だったことが判明し、失格。 日本が繰り上がりで3位になったというニュースが入ってきました。びっくり!良かったけどそれなら表彰式が観たかったです。
まとめ
水泳の試合は初めての観戦でしたが、とても楽しかったです。 水泳は大概の人はやったことのあるスポーツだから、感情移入もしやすく、これからもっと人気が出る予感がします。 体の筋肉が凄くて、男子も女子もカッコイイ。日本チームは、五輪に向けてとても楽しみですね。これからも応援していきます。