続日本100名城:滋賀県米原市の鎌刃城に行く - takerokero blog

続日本100名城:滋賀県米原市の鎌刃城に行く

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コロナで行動が制限されているときはマイカー移動で人混みの少ない山城に行くのが良いと思い、滋賀まで遠出してきました。 朝4:30に家を出発。鎌刃(かまは)城は、暖かい時期はヒルが出るそうなので、今頃に行くのが良いようです。

鎌刃城【近江国坂田郡】の歴史

鎌刃城は、標高384mの山頂に築かれた山城。 山麓を通る東山道やその他の山間を抜ける道を監視する役割があったとされています。
山頂の主郭と副郭という郭を中心に北西の尾根、西の尾根、南東の尾根の三方向に曲輪や堀切や土塁が設けられています。 城の規模は東西・南北とも400mに及び、湖北では小谷城に次ぐ規模を誇ります。

築城年代は不明ですが、山麓の蓮華寺の寺伝によると鎌倉時代の弘安7年(1284)に鎌刃城主、 土肥元頼についての記述があるのが最古の記録。土肥氏は坂田郡箕浦庄の地頭でした。
室町時代になり、応仁の乱の頃には坂田郡の国人、堀氏の本拠となったとされています。 江南の六角氏と江北の京極、浅井氏が争う国境に位置していることから、 勢力争いの「境目の城」になりました。

元亀元年(1570)、堀氏が当時臣従していた浅井氏が織田氏に反旗を翻すと、 城主の堀秀村は、家老の樋口直房とともに織田方に転身。 浅井氏滅亡後、一説には坂田郡で6万石を賜り、信長から湖北支配を任されますが、 天正2年(1574)に突然追放され、まもなく廃城になったと考えられています。

鎌刃城訪問記(2020/03/07)

カーナビに続100名城スタンプの設置場所であるCafe&Gallery「源右衛門」の住所、 滋賀県米原市番場1844をセットし、現地に向かいました。 「源右衛門」のある場所は、江戸時代、中山道の番場宿があったところ。到着する300mぐらい手前、右手に車を停められるスペースがあるので、そこに車を置きました。下の写真の右側、車が止まっているところがその場所です。

鎌刃城

車を降りて中山道の左手を見たところ。横に防音壁が連なっているところが名神高速道路。 前に見える細い農道をまっすぐ進み、突き当たりを少し右に行ったところに高速道路の下をくぐるトンネル(彦根44)があります。それが鎌刃城へ行く一つ目のルート。

鎌刃城

しかし、まずはスタンプを押すためそちらには行かず、そのまま中山道を歩いて「源右衛門」を目指します。歩き始めてすぐのところに鎌刃城の案内板がありました。

鎌刃城

案内板の左下の地図で、「現在地」の下、赤い線と川の青い線がクロスしたところが車を停めた場所あたりです。名神高速を横切って鎌刃城に行く赤い線は三つありますが、 真ん中の線の道(彦根43)が大手口のようなので、今日はそちらから行くことにしました。

鎌刃城

もう少し先まで歩いたところに「源右衛門」がありました。 鎌刃城ののぼりが立っているのですぐにわかります。 軒先でスタンプをゲット。「鎌刃城トレッキングマップ」ももらいました。 協力金100円とありましたが、ちょうど100円がなく、500円を投入(涙)。
ここで城巡りをしているおじいさんに会いました。続100名城は八王子の滝山城から西はこれで全部回ったと言っていました。すごいですねー。
ちなみに「源右衛門」は閉まっており、そもそも普段から開いていることがないようです。 城周辺にはトイレがないので、ここに来るより前に済ましておく必要があります。 では城を目指しましょう。

鎌刃城

名神高速の下、彦根43のゲート前。鎖をはずして中に入った後、内側から鎖をかけます。

鎌刃城

彦根43のゲートをくぐり、山のほうに入ったところ。 右手に山をのぼる階段が見えますが、 鎌刃城はそちらではなく、光の射している左の方向です。

ちなみに右の階段を上ったところには、「菅公の腰掛石」があります。 かつて、現在の名神高速に沿って東山道があり、 菅原道真がそこを通ったときに休憩して腰掛けた石のようですが、 ちょっとよくわからなかったので、ここには未掲載。。

鎌刃城

で、左手に行ったところに鎌刃城大手口がありました。 主郭まで13丁とのこと。1丁を約109mとして、1.4km。

鎌刃城

途中にあった「熊よけベル」は、しっかり鳴らしました。

鎌刃城

5丁まで12分。1丁ごとにある看板を励みに登りましたが、もうバテバテ。

鎌刃城

駐車場のそばの彦根44ゲートからの道との合流地点。

鎌刃城

ところどころあと何kmという表示もあるのですが、数字はあまり当てにならない感じでした。

鎌刃城

9丁を過ぎた先に、北の大堀切と副郭虎口の分岐点が見えました。 大手口から約23分でした。

鎌刃城

大堀切。すごい。息を吹き返しました。

鎌刃城

ここで先の縄張図を確認。今いる大堀切が1の地点です。 2の大石垣を見てから、北の曲輪群を通って主郭を目指します。

鎌刃城

大石垣。北の曲輪群の西側斜面に位置しており、斜面崩落を防ぐために築かれたと考えられているそう。

鎌刃城

大堀切のところまで戻り、北の曲輪と反対側の土塁の上から堀切を覗いたところ。 堀切の大きさがわかります。

鎌刃城

北の曲輪側からみた伊吹山。

鎌刃城

北の曲輪の最北端(北-VI曲輪)に着きました。北-VI曲輪の中央にはくぼみがあり、周囲には土塁、くぼみには大櫓があったと考えられているそうです。 最北端の土塁の上には木製の展望台が用意されています。

鎌刃城

展望台からのパノラマ写真。天気が良くてよかったです。

鎌刃城

西には琵琶湖が見えています。湖岸に長浜のドームがあるのがわかります。 この写真の中央あたりの山に小谷城の山もあるそうですが、 私にはどれだかよくわかりませんでした。

鎌刃城

最北端の展望台から尾根つたいに連なる北の曲輪群を見たところ。 先のほうは木が邪魔してよくわかりませんね。 目の前のくぼみが先程の大櫓跡で、その向こうが北-V曲輪、北-IV曲輪と続いています。

鎌刃城

北-V曲輪の虎口。ここには薬医門というかたちの門があったそうです。

鎌刃城

北-V曲輪の水の手。城があった当時に最南端の堀切の崖下にある青龍滝から城内に水を引き入れていた形跡が見つかり、それを復元したものとのこと。

鎌刃城

城の復元イメージ図がありました。参考になります。

鎌刃城

北-IV曲輪にも展望台が設けられていました。西側の眺望が臨めます。

鎌刃城

ここでもパノラマ写真を撮ってみました。 佐和山城や当時はなかった彦根城も見えるようです。 琵琶湖の向こうに見える雪をかぶった山は何という名前の山でしょうか。。

鎌刃城

北-IV曲輪から主郭のほうを見たところ。

鎌刃城

北-III曲輪から主郭のほうを見たところ。目の前が北-II曲輪で一段上が北-I曲輪。

鎌刃城

主郭の虎口前に到着しました。大手口から13丁。

鎌刃城

主郭の虎口に入っていきたいところを我慢し、 まずはその先に見えた主郭を囲う石垣を確認しました。

鎌刃城

では虎口を入っていきましょう。

鎌刃城

かなり立派な虎口です。 学校の教科書には出て来なかった武将の城ですが、 これだけの規模で450年経った今も残っているというのは、本当に凄いですね。

鎌刃城

門柱の礎石も大きいです。

鎌刃城

西側から東向きに主郭の全景。

鎌刃城

主郭からの眺望は、現在は木々に覆われてあまりよくありません。 北端の展望台で見た小谷城の方向が少し見える程度。

鎌刃城

主郭の周囲は土塁で囲まれています。内側に少し石垣もありました。

鎌刃城

主郭から見た南-I曲輪。南の曲輪は副郭とも称され、 主郭とともに鎌刃城を構成する主要な曲輪のひとつです。 礎石と思われる石材の散在状況から礎石建物があったと考えられているそうです。

鎌刃城

南-II曲輪の南端。大きな土塁が築かれています。

鎌刃城

南端の土塁上から南東に伸びる尾根を見たところ。 尾根は敵の侵入を防ぐため、8本にのぼる堀切で切断されているそうです。 地面に見えるロープで下に降りると、左側に尾根の脇を通る道があり、 そこから堀切が見られるようですが、大変そうだったのでここから見るだけにしておきました。

鎌刃城

南-II曲輪から西に伸びる急峻な尾根筋には、西-Iから西-VIII曲輪があり、 先端部の南側斜面には連続竪堀群があるそうです。
西-I曲輪まで降りて見ましたが、その先は木にかけられているローブを使わないと降りていくのは難しく、事前に調べてきたネット情報でもやめている人が多かったので、 ここまでにしました。

鎌刃城

西-I曲輪から、西-II曲輪以下の方向を見たところ。

鎌刃城

これで鎌刃城散策は終了。来た道を途中まで引き返し、 名神高速のガード下、彦根43と彦根44の分岐点から、 今度は駐車場に近い彦根44のルートで戻りました。
麓まではこちらのほうが大手口からより、500mほど距離があります。 その代わり坂が緩やかで歩きやすいという事前情報でしたが、 下りは落ち葉が多くて何度か足を滑らせながらの下山になりました。

鎌刃城

なんとか無事に戻ってこれました。北曲輪の北端からは約30分でした。

鎌刃城

彦根44のゲート。こちらのルートのほうが1本道で迷うことがないのは確かです。

鎌刃城

彦根44のゲート前から。前に見える鉄塔の後ろが車を停めたところ。 車を降りてから車に戻ってくるまでで、ちょうど3時間15分でした(9:05-12:15)。

鎌刃城

難易度が高そうでこれまで少し行くことを躊躇していたのですが、 行って見たらなかなか気持ちの良いところでした。



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