新型コロナの移動制限も昨日解除ということで、今日は江戸川を越えて千葉県松戸市の「長谷山本土寺(ちょうこくさんほんどじ)」にあじさいを撮りに出かけてきました。
お寺は1277年、日蓮上人の直弟子、日朗(にちろう)を導師として招き開山した古刹。
近年はあじさい寺としても有名なのだそうです。
私は今日が初めての訪問でした。お寺の駐車場は満車で入れないことを想定し、
前もって近隣のコインパーキングに車を停めて、そこから3分程歩きました。
着いたのは13:30頃。
受付で拝観料500円を払って境内に入りました。 この写真は帰りに撮ったもの。 来たときは入口の仁王門を入ったところから受付まで行列が出来ていました。
境内に入ったところにある境内案内図。難しい図ですが広いことはわかります。 あじさいの他にも桜や花菖蒲、楓の絵もあり、そうした時期に訪れるのもよさそう。 左下の「受付」が現在地。時計回りにまわっていくことにしました。
境内に入って正面に見えるのが本堂です。
その手前、左手に五重塔があります。平成3年に建てられたもの。 あじさいと絡めた写真が撮れる人気のスポットとのことですが、 あじさいはちょっと見頃を過ぎていたので五重塔をメインに。。
でも綺麗な花もあります。あじさいってよく見ると複雑な花ですね。
五重塔の隣の鐘楼。梵鐘は1287年の鋳造で実物は宝物殿に保管されているそう。
本堂。
本堂の右手奧に秋山夫人の墓。秋山夫人(下山殿)は甲斐の武田一族である秋山虎康の娘。
1582年に徳川家康の側室となり、翌年、家康の五男、信吉を生みました。
ここにお墓があるのは、1590年に信吉が下総国小金城に3万石で封ぜられたから。秋山夫人は、武田家の再興と信吉が家康の後継者になることを望んでいたといわれますが、その願いはかなわず、翌1591年に小金で亡くなり、本土寺に葬られたそうです。
周りの人は素通りしていましたが、歴史好きにはたまらないスポット。
秋山夫人のお墓の先にあるあじさい。露出をアンダーにして印象的な雰囲気で撮ってみました。
菖蒲池に行く坂道。
坂道を見上げたところ。見えている建物は宝物殿。
花菖蒲は見頃を過ぎていて、ところどころ咲いている程度でした。 咲いてる花は綺麗でしたが。奧に見える建物は像師堂。
像師堂に行く途中の坂道で白いあじさいを撮りました。
坂道を上がったところに「日像上人誕生水の井戸」。 日像(にちぞう)は京都開教の祖で日蓮に次ぐ偉聖と崇められる人物。日朗上人の異父弟でもあります。本土寺のあるこの場所はもともと豪族、平賀氏の邸跡で、井戸水は日像上人が生まれたとき、庭先に湧き出たといわれているもの。
井戸前のあじさい。
像師堂。日像上人の「日像菩薩像」が祀られています。
御廟所。中央が日像上人、左が平賀家代々、右が日像の母、妙朗尼のお墓。
稲荷堂。
弁天堂。青いあじさいが印象的。
銭洗弁天。
妙朗堂。大正末期の建築。日朗上人、日像上人の母、妙朗尼が祀られています。 妙朗尼ははじめ平賀有国と結婚し、日朗上人を産みましたが、有国が亡くなって弟の忠晴と再婚。その後、日像上人が生まれたそうです。
妙朗堂前は赤いあじさいが綺麗でした。
瑞鳳門。文政四年(1821)に建立。
瑞鳳門を出た先は入口の受付までは、一面あじさいでした。
結局2時間以上滞在していました。あじさいは全体的に終わりかけでぎりぎり間に合った感じ。できればもう少し早い時期に来たかったですが、今年は外出自粛だったので仕方ないですね。 紅葉もいいらしいのでその頃にまた訪れてみたいです。