新型コロナも少し下火になっているこの頃の休日は、関東近郊のいわゆる一之宮神社に出かけて、疫病退散を祈願しています。今日は愛車アクセラの車検で、代車にCX-30(XD)を借りることができたので、
その試乗も兼ねて、宇都宮の二荒山神社(ふたあらやまじんじゃ)に参拝してきました。
二荒山神社は宇都宮の町の中心にある大きな神社で、参拝は2011年9月以来9年ぶり。
参道の長い階段が懐かしく感じました。
御祭神と由緒
二荒山神社(ふたあらやまじんじゃ)は江戸時代まで宇都宮明神とよばれており、二荒山神社となったのは明治以降なのだそうです。もう一つ、日光に二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)がありますが、こちらも江戸時代までは日光権現だったそう。
どちらの神社も名前を変えるきっかけは、明治時代に行われた「神仏分離」政策で、仏教色を排除するためでした。
読み仮名さえ違うものの、どうして名前が一緒になってしまったかというと、
延長5年(927年)に完成した「延喜式神名帳」に下野国の一番格式の高い神社は「河内郡二荒山神社」とあり、
両社がともに自身がその神社だと主張したから。
今のところ決め手になるものはなく、どちらの神社が「一之宮」だったかはわからないそうです。
訪問日:2020年9月12日(土)
神社の駐車場は、神社の社殿がある明神山(臼ヶ峰、標高約135m)の裏手にあります。 料金は一時間300円ですが、社務所に駐車券を持っていくと一時間無料にしてくれます。
境内
御本社(本殿・拝殿)
現在の社殿は、戊辰戦争(宇都宮戦争)で焼失後、明治10年に再建されたものだそうです。 拝殿は入母屋造。
本殿は神明造。 上毛野君・下毛野君の始祖、豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)が大物主命(おおものぬしのみこと)、事代主命(ことしろぬしのみこと)とともに祀られています。
女体宮
御祭神は三穂津姫(みほつひめ)。国津神の大物主神の后で、天津神の高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、別名高木神(たかぎのかみ)の娘。
十社
県内式内社(しきないしゃ)の合祀。式内社とは「延喜式神名帳」記載されている神社のこと。
初辰稲荷神社
いわゆる「お稲荷さん」は穀物の神。
明神の井戸
宇都宮は湧水が多い土地で、この水を使うと書道が上達するという言い伝えがあるそうです。
須賀神社・市神社
須賀神社は、牛頭天王・スサノオを祀る神仏習合の祇園信仰の神社。 市神社の御祭神は、スサノオの娘、大市比売命(おおいちひめのみこと)で商売の神。
神楽殿
明治19年建立。
手水舎
二荒山会館
御朱印はこちらで。
国幣中社 二荒山神社之景
明治36年に描かれた風景図。拝殿、本殿、神楽殿などは現在のものが描かれています。
黄ぶなの特別御朱印
神門
大正6年建立。
松尾神社、荒神社、水神社
表参道右手に並ぶ末社。松尾神社は京都の松尾大社を総本社とする神社で、酒造の守り神。 荒神社は疫病退散の神を祀っているそうで、今回は入念にお参りしました。 水神社はその名の通り水の神。 ちなみに後ろの石垣は大谷石だそうです。
剣宮、十二社、菅原神社
表参道左手に並ぶ末社。剣宮は武道の神を祀り、 十二社はいわゆる天神七代地神五代の十二代の神を祀ります。菅原神社は学問の神。
表参道石段
95段あるそうです。
大鳥居
2008年に建て替えられました。
大通り
江戸時代初頭の宇都宮城主・本多正純が街道を整備したのが起源。
摂社下之宮
大通りを挟んだ反対側、ここが二荒山神社発祥の地だそうです。