熊本空港から北に車で約30分、熊本県北部の山鹿市と菊池市にまたがる鞠智城(きくちじょう)は、663年の白村江の戦で唐に大敗後、西日本各地に築かれた古代山城のひとつ。「続日本紀」の文武天皇2年(698)5月25日の記事に「甲申、太宰府をして大野、基肄、鞠智の三城を繕ひ治めしむ」と登場するのが初出。
太宰府から直線で62Kmも離れていることから、太宰府防衛の城というよりは後方支援基地であったと考えられており、また南方の隼人への対策の役割もあったことが想定されているとのこと。
調査の結果、役所的な機能を備えたり、倉庫施設になるなど役割を変えながら、約300年存続、廃城は10世紀の半ば過ぎと考えられています。
平成6年から整備が開始され、いくつか建物が復元されています。
右の八角形鼓楼は鞠智城のシンボル。
米倉。
兵舎。
板倉。
長者山展望広場休憩所。
灰塚展望所からの眺望。
西側土塁線。
貯水池。
貯水池から出土した銅造の菩薩立像(レプリカと復元)。
池ノ尾門跡。
堀切門跡を遠望。
ジオラマ。
イメージキャラクターのころう君。ゆるキャラグランプリ2019年ご当地部門で3位の実績の持ち主。