子育て中のカワセミを撮影する(1)

近所にあるカワセミの巣で卵がかえり親鳥が餌を運んでいると聞き、5月5、6、11、12日と写真を撮りに行ってきました。1日ごとにその様子を記録していきます。今回は最初の5日。ちなみに、この日はトラウマレベルの事件がありましたが、11日には1羽のヒナの巣立ちが見れました。

5月5日

これまでカワセミを撮影したのは4回ほど。前回は一昨年の5月下旬。このとき初めてここに巣があることを知り、巣立ちを終えた幼鳥を1時間ぐらい撮りました。その他は、1、2羽飛んできたのをちょっと撮ったくらい。カワセミのことで知っているのは、オスメスの見分け方くらいの素人です。今日も軽い気持ちで、11時頃に現地に向かいました。

着いて早々、オスが大きな魚をくわえてやってきました。 オスとメスの見分け方は割と簡単で、くちばし全体が黒いのがオス、下のくちばしが少しオレンジ色なのがメスです。この後、魚を何度も木の枝に打ち付けて弱らせてから、巣に持っていきました。

こちらがメス。ダボハゼを咥えているので見づらいですが、画像を拡大すると下のくちばしの色がちょっと違うのがわかります。餌を巣に運ぶときは、オスもメスも必ず一旦この枝に止まり、少し様子を伺った後に、巣に入っていきました。

飛んだところは動きが速くてとても追えません。

巣に入ったところ。

巣からは5、6秒で出てきます。

そこを狙ってシャッターを切るのですが、、

動きが速すぎて、綺麗に撮るのは難しいです。

餌をやりおえた後は、何処かに飛んでいきます。しばらく後に、餌を持ったり持たなかったりして、戻ってきます。戻ってくるときは、「キー」という鳴き声が合図。

止まっているところは綺麗に撮れました。

餌をやりおえた後、どこかに飛んでいく前に、時折ここに止まって何度か水浴びをしていました。

この水浴びの撮影も難易度高し。1830gもある望遠レンズの手持ちではとても無理だと思い、距離が足りないのは承知で680gの70-300mmに持ち替えましたが、それでもダメでした。















こんな感じで1時間半が経過。メスが餌を咥えて先の木に止まっているとき、 一緒に写真を撮っていた年配のおじさんが「ヘビが巣に入ってる」と叫びました。 巣に目を向けると体半分くらいが入っていて、あっという間にするするっと全体が入っていきました。 唖然。

このときその場にいたのは、先のおじさんのほか、私を含めて4人。 私以外は常連さんで、あらかじめヘビを獲る棒を用意しているとのこと。 おじさんがその棒を持って巣に駆けつけましたが、ヘビは奥まで入っている様子で何もできず。しばらくして出てきたヘビは、なんとなくおなかが膨れたように見え、そのまま草むらに消えていきました。その後、全員で周辺を捜索しましたが、行方はわからず。

巣の中も、ヒナが何羽いて何羽やられたのか、ケガなどしているかなど全く様子はわかりません。 聞けば昨年はヒナがすべてヘビにやられてしまったのだとか。

この後、とても撮影を続ける気になれず、今日は失意のまま帰宅しました。 翌日はもともとは行く予定ではありませんでしたが、このままにしてはいられず、 明日また様子を見に行くことにしました。まさかこんなところに遭遇するとは、、。

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