10月初旬のこと、昨年1月に発見された彗星「紫金山・アトラス彗星」が日本時間の2024年10月13日に地球に最接近し、20日頃までの期間中、日没1時間ぐらいの時間に西の低い空で観察のチャンス、というニュースがありました。この彗星は双曲線軌道をとっており、今回の機会を逃すともう二度と見られないとのこと。そう言われると写真に撮っておきたくなります。
13日は連休の中日で、10月13日から1泊2日で長野県の高ボッチ高原に雲海を見に行く計画を立てていました。夕方に着くように出かけて、現地で彗星も見ることにしよう。そう思って早めに家を出発しましたが、途中想定以上の渋滞で到着が遅れ、彗星の時間に間に合いませんでした。残念。
その夜、彗星の話題をSNSで検索してみたところ、地元江東区で見えたという人の書き込みがありました。江東区では空が明るすぎて無理と思っていましたが、それならまだチャンスがあるかも、、。思い立ったが吉日、翌日長野から戻り、その日の夕方に若洲海浜公園に行きました。
若洲海浜公園にしたのは、江東区内で西の空が開けているところで、最初に思い浮かんだから。
同じ目的で来ている人が、4、5組いました。日没は17:00頃、ちょうど真西に太陽が沈んでいきました。
彗星も真西の方向に見えるということだったので、位置をしっかり確認しておきます。
太陽が沈んだ位置から少し南の方向、この写真では左のほうに一つだけ明るく光っている星が金星です。
彗星はもう少し暗くならないと見えませんが、高さ的には金星と同じくらいの位置に見えるようなので、
これも手掛かりのひとつ。この時間帯は、次第に雲が掛かってきてちょっと心配になりました。
17:50頃、肉眼では見えていませんが、写真を何枚か撮っているうちに、
うっすらと彗星らしきものが写っているのを見つけました!
この写真にも写っていますが、わかるでしょうか?
こちらの写真ではもう少しはっきり、真ん中から少し右にいったところに見えています。
こちらの写真ではちょうど中央あたりです。
江東区とわかるように東京ゲートブリッジと一緒に撮ろうとしたのですが、
彗星が薄いし小さすぎて、インパクトがありません。。
ゲートブリッジは部分的でもいいことにして、アップにしていきました。
彗星の尾もすうっと延びているのがうっすら写っています。
ちなみに肉眼では星はまったく見えていません。
18:20、さらにアップで縦構図でも撮ってみました。この後、彗星は下の雲の中に隠れていきました。
あっという間の時間でしたが、前日のリベンジを果たし、彗星を無事にカメラに収めることができてよかったです。