いすみ鉄道の第二五之町踏切でオリオン座など冬の星空を撮影する。

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鉄道写真家の中井精也さんが紹介してから人気の札遺影スポットになったいすみ鉄道の第二五之町踏切(だいにごのまちふみきり)。 いつか行きたいと思いつついままで行ったことがなかったのですが、先日、星景写真を撮るときに使うといいといわれているソフトフィルター、 ケンコートキナ社の「PRO1Dプロソフトン クリア(W)」を購入したので、冬の星空を撮りに行ってきました。

訪れたのは1月25日(土)。天気予報の晴れを信じて迷いなしに現地に向かっていたところ、だんだん雲行きが怪しくなって雨までぱらついてきました。 一時はどうなることかと思いましたが、着いた時には雨も止み、雲間からは青い空も見えたので、まぁ大丈夫かなと。

南側から北の方向。

踏切上から東の方向。この踏切は上総中川ー国吉駅間にありますが、いすみ鉄道は昨年10月にこの先の国吉駅から500mのところで脱線事故があり、現在全線で運行見合わせの状態になっています。地元のかたの話ではまだ事故の場所に列車が置いてあるのだそう。

線路上から西の方向。

日没まで時間があったので、ここから歩いて5分くらいのところに「いすみ市文化とスポーツの森」という施設があり、そちらのほうにも少し行ってみました。入口のところの道が、 千葉県の地層10選に選ばれた約100万年前の上総丘陵の砂岩泥岩互層を観察できるスポットになっています。

褐色の砂岩層に灰白色の泥岩層が挟まれているのが見えます。

そろそろ撮影へ。日が暮れて最初にオリオン座がばっと目に入ったときはすごく感動しました。 星を撮るようになったのはここ数年のことで、冬の星空を撮るのは今回が初めて。写真は南東方向の光が明るく、どう撮ったらいいのか試行錯誤しました。

オリオン座の左下に見える明るい星がおおいぬ座のシリウスです。

星がたくさん入るように縦構図にしてみました。こちらは7枚の写真をsequeatorというソフトでスタックしてノイズを除去したもの。 自分のカメラとレンズの性能からすると、画質的にはこのくらいが限界じゃないかしら。 オリオン座の右上、画面真ん中少し上に見える明るい星は木星です。その右上に小さな星の塊になっている部分がおうし座のすばる。木星の少し右下に小さくみえる明るい星がおうし座のアルデバラン。 おうし座は歌になる星が多いのはどういう訳でしょう。

もういちど横構図に。9枚の写真をソフトでスタック+光害除去したもの。星ははっきり見えるようになってよかったのですが、光害の強い左下部分が緑色になりました。。 画面左上の一番明るい星は火星です。横に伸びてしまっているのはソフトフィルターの影響。ソフトフィルターは星を滲ませて見えやすくする効果があるのですが、レンズの前に着けるタイプだと画面の周辺の星が伸びてしまうデメリットがあるとのことです。オリオン座の左上の赤い星と、先ほどのシリウス、こいぬ座のプロキオンを繋げたものが「冬の大三角」と呼ばれています。全部にわか知識ですが、星もわかようになると楽しいですね。19:30頃撤収。

2月8日に、先の「いすみ市文化とスポーツの森」で星空観望会というイベントがあったので、そこに行くついでに再度、撮影にチャレンジしました。 しかしこの日は月が出ていて、月を避けても月の灯りでレンズにフレアが出て大苦戦。月のことを考えずに来るとは、素人丸出しでした。。

でもたまたま通りかかった地元の方とお話しすることができたし、星空観望会では大きな望遠鏡で巨大な月を見せてもらえたのでよかったです。

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