千栗八幡宮(ちりくはちまんぐう)の御祭神と由緒
御祭神(主祭神)は、応神天皇、仲哀天皇、神功皇后。
「鎮西要略」によれば「神亀元年(724年)肥前国養父郡の郡司壬生春成(みぶはるなり)が八幡大神の御神託を蒙(こうむ)って千根(ちこん)の栗が生えている地に創祀した」と伝えられています。
なぜ「千栗」と書いて「ちりく」と読むかというと、壬生春成が千栗山に猟をしに行くと、八幡大菩薩の使いである一羽の白い鳩が飛んできて弓の先に止まりました。その晩、白髪の翁が丸い盆に千個の栗を盛って枕元に授け、「この地に八幡神を祀れ」という夢を見ました。翌日、再び千栗山に猟に行くと、何と逆さに植わった千個の栗から栗の木が一夜のうちに生い茂っていたことから「くり」を逆さにして、「ちりく」というようになったとの言い伝えがあります。
承平年間(931年〜938年)に宇佐八幡宮の別宮になり、以来、五所別宮(大分八幡・千栗八幡・藤崎八幡・新田八幡・鹿児島神宮)の一と称せられ朝廷からも厚く崇敬を受けていました。 慶長14年(1609)には後陽成天皇より「肥前国総廟一宮鎮守千栗八幡大菩薩」の勅頼を賜りました。 中世以降は肥前国一の宮と呼ばれています。
(みやき町観光協会ページより)
肥前と筑後の国境に位置しており、重要度の高かった神社のようです。 柔道金メダリストの古賀稔彦選手が少年時代にここの階段で日々トレーニングしたという話も。
参拝日:2012年8月26日(日)
長門・住吉神社、筥崎宮、筑前・住吉神社と巡って本日4社目、15:20到着。 素朴な感じ溢れる神社でした。風がよく通り、木の葉のサラサラ鳴る音、絵馬のカチカチする音、 虫の鳴き声が心地よく、パワーをいただけた感じ。 とにかくここまでずっと暑かったので少しほっとしました。
拝殿。石段を上がったところ。
本殿。
境内からの眺望。目の前の赤い橋が架かる小さな川「沼川」は流路を変える前の筑後川で、ここが肥前と筑後の国境。正面が久留米城の方向で、右奥の山は筑後一宮の高良大社のある高良山。