来週からは梅雨入りしそうなので、今週も続100名城をまわってきました。
興国寺城本丸に建つ穂見神社でスタンプをGET
私のナビ(楽ナビLite)では、興国寺城でも穂見(ほみ)神社でも検索に出て来ず。
住所で行こうとしても、続100名城ガイドブックには「沼津市根古屋」とアバウトな表示。
それでも頼るものはこれしかなく、それを目的地にして家を出ました。
目的地に近づいた頃、信号待ちの間にナビの地図を拡大表示したところ、地図上に「穂見神社」が見え、
目的地に設定されていた交差点の一つ手前の道を曲がったところに神社があることがわかりました。
意外にも、すんなり到着することができました。
駐車場のスペースにも土塁が残されており、なんらかの曲輪のように思えました。
あとで現地の地図と照らし合わせた感じだと、ここも本丸の一部のようです。
右に少し見える平らな盛り上がりが、石火矢台(いしびやだい)とよばれた場所と思われます。
すぐ先に穂見神社があり、続100名城スタンプの場所もすぐわかりました。 なお、神社は江戸末期の安政年間に村人が五穀豊穣を祈願し勧請したものだそうです。
興国寺城は北条早雲旗揚げの城
興国寺城は、戦国大名北条早雲(伊勢宗瑞・いせそうずい)が初めて城主となった城であり、 彼の旗揚げの城としても有名な城です。
早雲ははじめ伊勢新九郎長氏と称し、駿河守護今川義忠の側室であった妹を頼って、 今川家に身を寄せていましたが、義忠の急死後、今川家の相続争いをまとめた功績により、この城を与えられました。 その後伊豆国を治めていた堀越公方の内紛に乗じて足利茶々丸を滅ぼし、伊豆国の領主となって韮山城に移り、戦国大名へと成長しました。
その後、興国寺城は、駿河・甲斐・伊豆の境目に位置していたために、今川・武田・後北条氏の争奪戦の渦中に置かれ、城主が目まぐるしく変わりました。
(中略)
関が原の合戦後には、三河三奉行の一人で「どちへんなしの三郎兵衛」と称された、天野三郎兵衛康景が城主となりましたが、康景の逐電により廃城となりました。
(現地掲示板より)
逐電・・逃げて行方(ゆくえ)をくらますこと。
堀越公方とは
室町幕府は関東を治めるために鎌倉府を設置し、足利家から鎌倉公方という長官を送っていましたが、
その公方が幕府と敵対するようになったため、8代将軍義政の頃に、新たな鎌倉公方として送り込んだ役職。
しかし、関東の武士の多くは従来の鎌倉公方(古河公方)を支持したため、鎌倉に入ることができず、伊豆堀越を本拠としながら伊豆一国の領主に留まりました。
その後は北条早雲に攻められ、2代で消滅してしまいました。
興国寺城城主天野康景について
康景は小姓の頃より家康に仕えた武将で、興国寺城の城主以前には江戸町奉行にも任ぜられていました。
しかし、領内で窃盗事件が起こり、家臣が盗人を殺傷したところ、これが天領の領民だったことがわかります。
幕府に家臣の引き渡しを求められますが、これを拒み、子の康宗とともに城を捨てる道を選んだとのことです。
家臣を守るため、大名の地位を捨てた人物ということで有名になりました。
なお、その後の1628年、康宗は赦免され、天野氏は旗本として存続しました。
興国寺城の遺構
城は愛鷹山南麓の舌状に張り出した尾根の先端部に築かれていました。
この地形の特徴から本丸の南側に二の丸、三の丸が直線的に並び、本丸の北側には石垣と伝天守台、
そのさらに北側には大空堀で遮断された北曲輪と呼ばれる曲輪が配置されていたそうです。
本丸の周囲を囲む土塁と北側の空堀のスケールの大きさが特徴ですが、これは江戸時代初期に築かれたものと考えられているようです。
30分もあれば見学できるくらいの場所ですが、私は1時間ちょっと滞在していました。その理由は後ほど。。
本丸土塁
神社の脇の階段を上って土塁の上にあがります。
伝天守台石垣
伝天守台礎石。瓦の出土がないことから、近世城郭のような天守ではなかったようです。
西櫓台から本丸、二の丸方向を見たところ。
本丸東側の土塁。
北曲輪
本丸土塁から北曲輪を見たところ。間には大空堀があります。 北曲輪の北側にも堀があり、そこを新幹線が通っています。
北曲輪の北方向から北曲輪を見たところ。
大空堀
北曲輪の土塁から大空堀を見たところ。左側の土塁が本丸北側の土塁。
本丸
本丸から本丸西側の土塁。右の少し高いところが西櫓台。
二の丸
二の丸から南の三の丸方向を見たところ。現在は二の丸と三の丸の区切りがあいまいになってしまっており、三の丸は一部住宅地になっています。
東海道新幹線を撮る
本丸の土塁に上がったときから、新幹線の通過する音が何度も聞こえていました。
新幹線の音を聞けば、その写真が撮りたくなるわけで、
北曲輪の向こう側まで歩いて新幹線を撮ってきました。
実は今週、55-200mmの望遠レンズを新しいモデルに買い替えて、これが初撮りです。
安価なお買い得ズームですが、旧版のレンズと比較すると、
ピントのあう精度が上がったように感じました。
いい買い物だったかなぁと、第一印象は良好です。
連写が効かず、一発勝負になってしまうのはカメラ本体のせい。
これもそろそろ買い替えたいです。
N700系
700系