天気が良かったので、今日は迎賓館の見学に行ってきました。
迎賓館とは国賓を接遇する施設で、2016年度より通年一般公開されるようになっています。
下の写真は、昨年末六本木ヒルズの展望台から見たもの。
緑の中にあるエメラルドグリーンの屋根の建物がそれです。
もともとは紀州藩徳川家の江戸中屋敷があった場所で、
明治42年にはじめは東宮御所として建設されました。
しかし、あまり使用されないまま、戦後は建物・敷地とも国に移管され、
国立国会図書館や東京オリンピックの組織委員会などに使われました。
その後、国賓を接遇するための施設の必要性が高まったことから、
5年かけて改修を行い、昭和49年より迎賓館赤坂離宮として開館、
現在に至ります。
本館、正門、主庭噴水池は、明治に東宮御所が創建された当時の建造物で、
平成21年に国宝に指定されました。
本館・庭園は当日受付で入れますが、昭和49年に新設された和風別館は、事前予約が必要。
今回は和風別館は無しで、本館・庭園を見学します。
最寄りの四ツ谷駅からまっすぐ南に歩いて行くと迎賓館の正門に突き当たります。
まだ正門の前に着かないうちに警備のかたに「迎賓館の見学ですか」と尋ねられました。
「そうです」と答えると「入口は西門です」と誘導され、何だか正門前で写真を撮るのも憚られる雰囲気。
写真はあきらめて、学習院初等科を横に見ながら、おとなしく西門に向かいました。
西門を入るとすぐに飛行機の搭乗前のような持ち物チェック。
それを通過した後に、自販機でチケットを購入して、見学スタート。
見学の順路は、本館、主庭、前庭の順。
本館は、西側の脇の入口から入って、
花鳥の間(かちょうのま)彩鸞の間(さいらんのま)朝日の間(あさひのま)羽衣の間(はごろものま)の順に部屋を見ていきます。
すべての部屋に解説をしてくれる人がいました。
迎賓館にいる人はさすがに品もいい感じ。花鳥の間ではシャンデリアの話、彩鸞の間では窓を覗くと正面の正門が見えるとか、
朝日の間では絨毯の話等、いろいろ聞くことができました。
私の感想はとにかく贅沢だなと。
歴史的なものでありながら現在も現役で使われている施設であるというところにグッときました。
メンテナンスも大変そうです。
残念ながら館内はすべて撮影禁止。ゆっくり見学して、目に焼き付けました。
続いて本館の南側の主庭へ。ここからは写真OK。 天気が良くて本当に良かったです。
迎賓館の最初の国賓は1974年、アメリカのフォード大統領だったそうでハナミヅキの記念植樹がありました。 その隣には1991年、ソ連のゴルバチョフ大統領の植樹も。 主庭の反対方向、東側には1975年、イギリスのサッチャー首相の植樹もあったようなのですが、 そちらはわからず見逃してしまいました。
噴水と本館。
東側から本館。お花も綺麗です。
本館。
最後に本館の北側の前庭へ。
広角でぎりぎり全体を入れてみました。午後は逆光になって厳しいですね。
本館正面を大きく。玄関を入った中央に階段があり、 見学の我々は通れないのですが国賓はそこを上がって二階に行くようです。
少し斜めからもカッコイイですね。
前庭にはオープンカフェもあって、軽食なども楽しめるよう。監視の中ですが・・。
出口になっている正門を出て、見学終了です。
門の外から。
出てからは、正門もみんな自由に写真を撮ってました。